「ただの歴史的建造物」だと思っていませんか?
実は日本の城には、古代中国の風水が随所に取り入れられています。
さらに、自然や土地に宿る神を敬うという日本古来の考え方も、城の立地や設計に反映されているのです。
なかでも「現存12天守」は、自然災害や戦火を奇跡的に免れ、現代までその姿を保ってきた特別な存在。
こうした背景から、「強運の城」としてスピリチュアルな観点でも注目されるようになっています。
この記事では、そんな現存12天守を開運パワースポットとして楽しむ巡り方や、スピリチュアルな視点での覚え方をわかりやすく解説。
歴史が好きな方も、運気を整えたい方も、自分に合った「ご縁の城」に出会えるヒントがきっと見つかります。
目次
現存12天守|覚え方と開運パワースポット巡りガイド

現存12天守|覚え方と開運パワースポット巡りガイド①現存12天守とは?
かつて日本には、数百もの天守が存在していました。
しかし明治期の廃城令や戦災、地震などの影響により、江戸時代以前の姿をそのまま残す天守は、現在ではわずか12城のみとなっています。
これらの天守は、時代の荒波を乗り越えて現代に残った奇跡の建造物。
戦火や災害を免れたという事実から、スピリチュアルな視点では「強運の象徴」ともいわれています。
さらに、これらの城は代々の城主に守られ、地域の精神的な支柱でもありました。
まさに残るべくして残った”エネルギーの強い場所といえるでしょう。
現存12天守|覚え方と開運パワースポット巡りガイド②城の立地は風水の要
日本の城は、見た目の美しさや防御力だけでなく、風水的な観点からも綿密に設計・配置されてきました。
とくに重要視されたのが、地形や地脈(気の流れ)で、これは中国風水における「龍脈」「龍穴」にも通じる考え方です。
龍穴とは、大地のエネルギーが集まるとされる場所。
そうした土地に城を築くことで、城主の繁栄や地域の安定を願ったといわれています。
たとえば、姫路城や松本城などは、風水的にもバランスの取れた場所に築かれており、訪れることで気の巡りが良くなると感じる人も少なくありません。
現存12天守一覧 ご利益別開運ガイド

現存12天守一覧 ご利益別開運ガイド①金運アップにおすすめの天守
「お金の巡りを良くしたい」「安定した収入を得たい」と感じている方には、金運を象徴するエネルギーを持つ天守がおすすめです。
歴代城主の経済的安定や、風水的に「金」の気を持つ構造を持つ城を中心に紹介します。
- 彦根城(滋賀):井伊家の堅実な財政運営で知られ、「守りながら増やす」金運の象徴。地元では金運神社も点在。
- 松本城(長野):五重六階の堅牢な構造が「積み重なる富」「継続的な蓄財」を連想させ、財運向上にぴったり。
- 丸亀城(香川):美しい石垣が“地に足のついた財運”を表し、安定した金運・家庭運をもたらすとされる。
現存12天守一覧 ご利益別開運ガイド②恋愛運・縁結びにおすすめの天守
縁結びや恋愛成就を願う方には、水の気や出雲信仰に近い土地、恋愛伝説のある城がぴったりです。
愛情運を高め、良縁を引き寄せてくれるとされる天守をご紹介します。
- 犬山城(愛知):木曽川に守られた美しい佇まいと、城下町の縁結び伝説が有名。水の気が恋愛運をサポート。
- 松江城(島根):出雲の地に位置し、縁結びのエネルギーが流れ込むスポット。城の周囲には縁起の良い神社も多数。
- 宇和島城(愛媛):海とつながる水の気を持ち、流れを整えて新たな出会いや関係改善を導くとされる。
現存12天守一覧 ご利益別開運ガイド③仕事運・勝負運を高めたいときの天守
出世や転職、勝負の場面に挑む人には、「突破力」や「精神力」を象徴する天守が心強い味方になります。
実在の偉人ゆかりの城や、風水的に「火」や「山」の気を持つ城に注目です。
- 姫路城(兵庫):白鷺のように天高く舞う姿は“成功と目標達成”の象徴。勝負運や出世運を高めたい人におすすめ。
- 高知城(高知):坂本龍馬ゆかりの地。革新・挑戦・突破力の象徴として、転職や新事業の運気を後押し。
- 備中松山城(岡山):山中の孤高の城。自立・鍛錬・精神力を象徴し、着実なキャリアアップを目指す人に◎。
- 松山城(愛媛):豊臣・徳川両方のエネルギーを受け継ぐ調和の城。人間関係の調整や職場のストレス緩和に。
- 松本城(長野):金運だけでなく、堅実に物事を積み上げる姿勢が仕事運にも通じるとされる。
- 弘前城(青森):桜の名所で知られ、厄を流して再スタートを切る場所として、転機を迎えた人にぴったり。
なお、今回ご紹介した現存12天守は、いずれも「日本100名城」に選ばれています。
日本100名城®一覧
「日本100名城®」の選定は日本城郭協会が財団法人となって40周年を記念する事業として、文部科学省・文化庁の後援を得て企画され、以下の100城が2006年2月に発表されました。
現存12天守の覚え方|方位・四神・五行で記憶する

現存12天守の覚え方|方位・四神・五行で記憶する①方位巡り:北から南へ運気を整える
現存12天守を北から南の順に並べると、自然な地理的流れに沿って覚えやすくなります。
また、風水では「北=陰」から「南=陽」へと巡ることで、気の流れを整え、運気を高めるとされています。
ここでは、地図上の方位順をベースにした覚え方として、天守を並べてみましょう。
北から南へ並べた現存12天守の順
- 弘前城(青森)
- 松本城(長野)
- 丸岡城(福井)
- 犬山城(愛知)
- 彦根城(滋賀)
- 姫路城(兵庫)
- 松江城(島根)
- 備中松山城(岡山)
- 丸亀城(香川)
- 松山城(愛媛)
- 宇和島城(愛媛)
- 高知城(高知)
実際の旅行ではこの順番どおりに巡る方は少ないかもしれませんが、記憶法としては「北から南」へと流れるこの並びが効果的です。
なお、実践的な巡り方については、次章でモデルコースとしてご紹介します。
現存12天守の覚え方|方位・四神・五行で記憶する②四神:東西南北で城を記憶する
風水では、東西南北それぞれの方位に「四神」が対応しています。
この象意に合わせて現存12天守を分類すると、覚えやすくなるだけでなく、エネルギーの特徴もイメージしやすくなります。
- 東=青龍(成長・発展):弘前城、松本城
- 西=白虎(金運・守護):彦根城、丸岡城
- 南=朱雀(名声・開花):姫路城、松山城
- 北=玄武(安定・内省):宇和島城、高知城
この象意を踏まえて城を覚えると、単なる「地名」以上の意味が生まれます。
現存12天守の覚え方|方位・四神・五行で記憶する③五行:城の特色と相性を知る
五行思想では、すべての物事を「木・火・土・金・水」の5つの要素に分類します。
城の持つエネルギーも、五行で整理することで、それぞれの「運気的な相性」や「ご利益の傾向」が見えてきます。
木|成長・再生・始まりのエネルギー
- 弘前城(青森):桜の名所で「新たなスタート」や「再出発」に◎
- 犬山城(愛知):川の流れとともに、人とのご縁やつながりを育む城
火|情熱・勝負・名声・変化
- 姫路城(兵庫):白鷺が羽ばたく姿は、飛躍や成功、勝負運の象徴
- 高知城(高知):坂本龍馬ゆかりの地。改革・挑戦・行動力を引き出す
土|安定・信頼・家庭運・基盤づくり
- 丸亀城(香川):高石垣と安定感ある設計で「地に足のついた運」を後押し
- 備中松山城(岡山):山の中に立つ孤高の城。精神的な安定と自立を支える
金|財・守護・収穫・現実的な成果
- 松本城(長野):黒漆の外観と堅牢な構造が「蓄える力」「守る力」を象徴
- 彦根城(滋賀):井伊家の堅実な統治により、財運・金運に強いエネルギーを持つ
水|浄化・感性・人間関係・流れを整える
- 宇和島城(愛媛):海と近く、水の気が巡る城。感情のリセットに
- 松江城(島根):神話の地・出雲に立つ城。スピリチュアルな直感を引き出す
- 松山城(愛媛):豊臣・徳川の融合が生んだ「調和と流れ」の象徴
五行の視点から見ることで、ただの観光ではなく、「今の自分に必要な運気」に出会える城巡りになります。
直感で惹かれる城を選ぶのも、相性が合っているサインかもしれません。
現存12天守の覚え方|方位・四神・五行で記憶する④神話記憶法:物語で覚える天守の個性
現存12天守の中には、その土地ならではの神話や伝説、歴史上の人物にゆかりのある城も少なくありません。
こうした物語と一緒に覚えることで、単なる地名ではなく、「意味のある城」として印象に残ります。
- 松江城:出雲神話と縁の深い城
出雲大社に近く、縁結びの女神・奇稲田姫のエネルギーを感じられる地。
- 高知城:坂本龍馬の志が息づく城
幕末の志士・龍馬にちなんで「改革」「突破力」の象徴として記憶に残る。
- 犬山城:縁結びの伝説が息づく城
かつてこの地で結ばれた姫と武将の物語が、恋愛成就に通じるご利益として語られている。
- 丸岡城:霧を呼ぶ伝説が残る神秘の城
「一夜にして築かれた」という逸話や霧の伝説が、霊的な守護とつながる力を持つとされる。
- 松山城:豊臣と徳川の融合が残る城
二つの大きな流れを受け入れた歴史が、「調和」「人間関係」の象徴に。
城の背景にある物語を知ることで、「覚える」だけでなく、「感じる」城巡りができるようになります。
現存12天守の覚え方|方位・四神・五行で記憶する⑤語呂フレーズ:リズムで覚える12天守
ここまでご紹介したのは、風水や神話などに基づく覚え方でしたが、最後にもっとライトに覚えたい方向けに、語呂フレーズをご紹介します。
現存12天守を北から南へ並べた順番を語呂にすると…
ちょっと不思議な呪文のようですが、声に出すと自然とリズムが身につき、旅の順番も頭に残りやすくなります。
暗記が苦手な人や、お子さんにもおすすめの覚え方です。
現存12天守巡りおすすめモデルコース

現存12天守巡りおすすめモデルコース①ご利益別:パワースポット巡礼コース
ご利益ごとに、相性のよい城を組み合わせたモデルコースをご紹介します。
旅行の目的や気分に合わせて選んでみてください。
金運アップコース(西日本)
- 彦根城(滋賀)▶丸亀城(香川)▶松本城(長野)
安定した財運や貯蓄力を高めたい人にぴったりなコース
恋愛運・縁結びコース(中〜南日本)
- 犬山城(愛知)▶松江城(島根)▶松山城(愛媛)
良縁や人間関係を整えたい人におすすめの縁結びコース
勝負運・転職運コース(西〜四国)
- 姫路城(兵庫)▶高知城(高知)▶備中松山城(岡山)
転職・挑戦など、流れを変えたいときのアクションコース
現存12天守巡りおすすめモデルコース②目的別:おすすめ天守巡りコース
目的や旅のスタイルに合わせて楽しめる巡り方をご紹介します。
日帰りで回りたい方にも、テーマを決めてじっくり旅したい方にもぴったりのモデルです。
日帰りでサクッと:気軽にめぐる2城コース
- 松本城(長野)▶松代城跡(ついで観光)
- 彦根城(滋賀)▶長浜城(関連地)
近距離&コンパクトな行程で、週末リフレッシュに最適なプランです。
2泊3日で満喫:東西バランスを整える王道コース
- 弘前城(青森)▶松本城(長野)▶姫路城(兵庫)
北から南へ運気の流れを整える、旅行らしい満足感のあるルートです。
テーマで選ぶ:五行を活かした開運ルート
- 水の気で浄化したい:宇和島城(愛媛)▶松江城(島根)▶松山城(愛媛)
- 火の気で勝負運を高めたい:姫路城(兵庫)▶高知城(高知)▶丸岡城(福井)
自分に合った「気」のテーマを選んで、目的に沿った開運巡りが楽しめます。
まとめ

現存12天守は、時代を超えて残された貴重な城であり、風水や伝承といった土地の知恵とも結びついた存在です。
本記事では、方位や神話、語呂合わせなどの覚え方と、目的に合わせた巡り方も紹介しました。
城を知り、意味を感じながら巡ることで、旅はより深く記憶に残るものになります。
金運、恋愛運、仕事運など、自分に合ったテーマで城を選び、気軽な日帰りから、モデルコースに沿った旅まで、ぜひ楽しんでみてください。
こんな人におすすめです
- パワースポット巡りが好き
- 忙しい日常から一歩離れてリフレッシュしたい
- 城や神社がある「落ち着いた空間」に惹かれる
- 運気を少しでも整えたいと思っている
現存12天守の旅は、学びと癒し、そしてちょっとした運気アップをもたらしてくれるかもしれません。
まずは気になるお城をひとつ選んで、足を運んでみてはいかがでしょうか?